新年のご挨拶|堺筋本町の花屋「花菜(hana)」— 花とともに、次の場所へ

松のお生花。
「1/1は松の節句や。」とお師さんに教えてもらった。

今年もどうぞよろしくお願い致します。

明けましておめでとうございます。
堺筋本町の花屋「花菜(hana)」です。

昨年もたくさんのご縁に支えられ、
花を通して大切な想いに触れる一年となりました。

新しい一年は、これまで大切にしてきたことはそのままに、
花とともに、少し先の「次の場所」を見据えながら進んでいきたいと思っています。

日々のご注文は、お祝いの花だったり、
誰かを想う気持ちをそっと託す一束だったり、
あるいは、言葉にしづらい場面に添える花だったり。

花屋の仕事は、派手なことよりも、
「ちょうどいい距離」で寄り添うことだと感じています。

堺筋本町という場所で続けてきたこの時間は、
私にとっても、花菜(hana)にとっても、
たくさんの学びを与えてくれました。

今年は、その積み重ねを大切にしながら、
花と向き合う環境や、お届けのかたちについても、
少しずつ整えていく一年になりそうです。

変わるものがあったとしても、
花に想いを込めること、
必要なときに、必要な花を届けることは変わりません。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

今日は若松のお生花を生けました。

五節句(ごせっく)とその意味。 お師さんは1/1は松の節句と教えてくれた。

① 人日(じんじつ)の節句

1月7日

一年の無病息災を願う節句。
七草粥を食べ、心身を整える日とされています。
新年の慌ただしさから一度立ち止まり、
静かに一年の始まりを見つめ直す節目でもあります。


② 上巳(じょうし)の節句

3月3日(桃の節句)

邪気を祓い、健やかな成長を願う節句。
桃の花には「厄を祓う力」があるとされ、
春の訪れを感じさせるやわらかな節句です。


③ 端午(たんご)の節句

5月5日(菖蒲の節句)

男の子の健やかな成長を願う節句として知られていますが、
本来は菖蒲(しょうぶ)で邪気を祓う行事。
まっすぐ伸びる葉姿は、
松と同じく「強さ」や「生命力」を象徴します。


④ 七夕(しちせき)の節句

7月7日(竹の節句)

願いごとを短冊に託し、
空を見上げる節句。
自然と人の想いが、そっと結ばれる日でもあります。


⑤ 重陽(ちょうよう)の節句

9月9日(菊の節句)

菊の節句とも呼ばれ、
長寿と健康を願う節句。
一年の実りとともに、
これまでの時間を慈しむ意味を持っています。

花の世界では、お正月を「松の節句」と呼ぶことがあります。

松は、年神様を迎えるための花。
冬の寒さの中でも葉を落とさず、
まっすぐに立つその姿は、一年の始まりにふさわしい存在です。

新年に松をいけるのは、
華やかさを競うためではなく、
これから始まる時間を静かに整えるため。

そうして迎えた一年は、
人日の節句、桃の節句、端午の節句、七夕、重陽と、
五節句という節目を通りながら、季節を重ねていきます。

正月の松は、その最初の節目。
花とともに一年を始める、原点のような存在だと感じています。

次のステージへ

松をいけながら、
教わってきたことや、これまでの時間を思い返していました。

花の仕事は、すぐに答えが出るものではありませんが、
季節の節目を大切にしながら、
今日できることを丁寧に重ねていく。

今年も、そんな一年にしたいと思います。

花とともに、次の場所へ。

本年も、どうぞよろしくお願いいたします。

今年は、花を「贈る」だけでなく、
その瞬間そのものを大切にしたいと考えています。

この記事の著者
花菜(hana)/井上 宏
大阪市中央区・船場エリアで50年以上続く花屋「花菜(hana)」の代表。
1級フラワー装飾技能士として、開店祝い・法人向け花ギフト・
日常の花贈りまで幅広く手がけています。

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